Linuxゲリラ戦記

Arch Linuxに挑戦。

左を向いているペンギンみたいなキャラクター、ナックス

Arch Linuxインストール記(とりあえずインストール編)

Debianに飽きたので、別のディストリビューションを試そうと思い、Arch Linuxをインストールしました。

Arch Linuxのインストール方法はArch Linuxの公式サイトのOfficial Arch Linux Install Guideに載っているので、さくっとだけ紹介。

まず、CDイメージのダウンロードですが、ここのJapanから落としましょう。私は最初普通のnetinstall版をダウンロードしてみたのですが、うまく起動せず「困ったなー」と思っていたら「問題があるならisolinux版を使ってみてくれ!」みたいなことが書いてあったので、netinstallのisolinux版をCDに焼いたところ、うまく起動しました。

起動するとログインプロンプトが表示されるのでrootと記入してログインします。パスワードは聞かれません。

まずは「usキーボード以外のキーボードを使う人はkmコマンドを打ってね!」っていう説明どおりキーボードをjp106に設定するためにkmと打ちます。

# km

キーボードはjp106っぽいものを選びます。jp106っぽいのは一つしかないので、多分迷わず選べます。その後、コンソールで使うフォントも聞かれますが、ここは下手に選ばずにスキップするのが正解です。私は良く分からず適当に選んだところ、後で文字化けするところがありました。

その後、説明どおりにセットアップするためのシェルスクリプト(?)を起動します。

# /arch/setup

「セットアップを始めるよ」みたいなことを英語で聞かれるので、オッケーだったかcontinueだったかを選びます。

ずらっとメニューが表示されますが、上から一つずつ順番にやっていけば良い様です。

Select Sourceでは「CD-ROM(CD-ROM or OTHER SOURCE)からインストールする」か「ネット(FTP/HTTP)を使ってインストールする」かを選びます。私はネットからを選択します。すると、ネットワークデバイスの選択を選ばされます。私はLANケーブルのeth0、DHCPを選択しました。その後、どのミラーからインストールするかを聞かれます。「デフォルトのftp.archlinux.orgのネットーワークは50KB以上出せないから、できれば他のを選んでね」って書かれてますが、私の場合正直どれを選べばいいのか分からなかったので、デフォルトのままにしました。

Set Clockでは日本の時計に合わせるためにlocal -> Asia -> Japanと選びました。

その次はハードウェアのパーティションの区切り方ですが、Auto-Prepareという、ある程度自動で作ってくれるメニューがあります。私はそれを選択しました。Auto-Prepareはbootパーティション、swapパーティション、rootパーティション、homeパーティションの4つに分けてくれ、デフォルトでどれくらいの容量をとるかの数字も書かれていますが、容量は好みに応じて変えられる様です。

私は256MBのメモリだったのですが、swapのデフォルトが256MBで、なんとなく「これでいっかー」と思って設定しましたが、今思えば「512MB」にすれば良かった。ちょっと後悔。

ファイルシステムも色々選べます。ext2とext3とext4のどれにするかで迷いましたが、無難に真ん中のext3としました。確か他にも2、3種類がありました。

もちろんAuto-Prepareを使わずに好みのパーティションに区切ることも出来ます。

Select Packegeメニューではどのパッケージをインストールするかを選択します。baseとされるパッケージ群ともう一つbase-developとみたいなパッケージ群の2つを選びました。で「それ以外にこれらはどうですか?」みたいにずらっとメニューが表示されましたが、それらは面倒くさかったので選択しませんでした。

Install Packagesで選択したパッケージをインストールします。ネットワークの調子が悪いとダウンロードに失敗するものも中にはありますが、大丈夫です。一通りダウンロードしたのちCONTUNUEという表示が出ます。その画面で矢印キーで上下に動かすと、ダウンロードに失敗したパッケージがあるかどうかが分かります。その場合、CONTINUEを選択すると一度そのメニューを抜けます。再度Install Packagesを選ぶと、先ほどの続きから・・・・・・つまり、ダウンロードに失敗したパッケージを再度取得しなおします。これですべてのパッケージがダウンロードできれば、自動的にすべてのパッケージのインストールも始めます。再びダウンロードに失敗したら、またInstallPackagesを選択すれば、また続きから起動してくれるはずです。

注意すべきは、インストールに成功したのにもう一度Install Packageを実行することです。設定ファイルが二重に書かれたりして残念な感じになります。

ここから設定ファイルをいじる作業が始まります。nanoエディタとviエディタのどちらを使うか選択し、設定ファイルをグリグリいじります。

Arch Linuxの公式サイトの解説を見ながらやれば、特に問題もなくインストールできるはずです。

rc.confのLOCALEで言語を設定しなければなりません。日本人の皆さんなら普通にja_JP.UTF-8みたいな感じの設定をしようとすると思いますが、ここはデフォルトのままのen_US.UTF-8にしておくのがおすすめです。Archは初期状態ではCUI状態で起動します。純粋なCUI環境では日本語などは文字化けを起こす可能性があります。LOCALEはあとから変えられるので、とりあえずGUI環境を整えるまで英語をデフォルトとしておくのも手です。

keymapはjp106に設定する事を忘れずに。

後は/etc/locale.genで日本語を使えるように日本語のコメントアウトを外すこと。私は日本のutf8とeuc両方共コメントアウトを外して使えるようにしました。

/etc/pacman.d/mirrilistで、どのミラーを使うかを決めます。とりあえず日本のを選びましょう。後はrootのパスワードを決め、grubをインストールして終了です。

内容をかなり適当にはしょりましたので、この記事は参考程度にして、できれば上で紹介した公式サイトのインストールガイドを読みましょう。

次回Arch Linuxインストール記(GUI環境を整えよう編)

#注意・上記は2009年8月19日現在の情報です。より正確な情報はArch Linuxの公式サイトを参照する事を強くお勧めします。