Linuxゲリラ戦記

rm 私の存在
error: そんな悲しいこと言うなよ

左を向いているペンギンみたいなキャラクター、ナックス

25.不要なファイルやディレクトリを削除する。rmコマンド

ナックス「今日の豆知識!『死にたい』って小声でつぶやいてごらん。やたら発音の良い『thinking time(考え中)』に聞こえるよ!」

デビー君「へー。あれ?でも、これ実際につぶやいてみないと発見できな──」

ナックス「というわけで今回は、不要なファイルをぶっ殺す!!rmコマンドの解説だ!!」

デビー君「ナックス?最近嫌なことでもあっ──」

ナックス「rmコマンドを使えば!!不要なファイルを!!不要なディレクトリを!!あいつの存在を!!この世から後腐れなく削除できます!!」

デビー君「あいつって誰?」

ナックス「まずは基本的な使い方の説明だ!!以下のようにコマンドを打てば不要なファイルを消せるぜ!!」

$ rm 削除したいファイル名

ナックス「さぁ、デビー君!CUI環境を立ち上げよう!」

CUI環境を立ち上げよう

デビー君「立ち上げましたー」

ナックス「まずはlsコマンドでどんな感じのファイルやディレクトリがホームディレクトリにあるか確認しましょう」

$ ls

ホームディレクトリがどのような状態か確認しよう

デビー君「22.ファイル名やディレクトリ名を変更する。mvコマンドの時に作成したdoragonディレクトリ。23.ファイルをコピーする。cpコマンドの時にコピーしたerina.jpgファイルがひとつホームディレクトリに。24.ディレクトリをコピーする。cp -Rの時にdoragonディレクトリをコピーして作成したtoraディレクトリとかがあるね。doragonディレクトリとtoraディレクトリの中にはそれぞれファイルが二つずつ(erina.jpgとsayuri.jpg)と……」

ナックス「自分で色々mvコマンドで名前を変えてみたり、cpコマンドでもっとたくさん色々なファイルやディレクトリを作成してみて、これとは違う環境の方もいるでしょう。でも気にしないでください。rmコマンドなんて簡単です。あいつの存在を消すのなんて簡単です」

デビー君「だから、嫌なことあったんでしょ?」

ナックス「まずは、ホームディレクトリにあるerina.jpgファイルを消してみましょう。以下のようにコマンドを打ってみてください」

$ rm erina.jpg

ナックス「あ、そうそう。21.ファイルを移動するmvコマンド。Tab補完で教えたTabキーによる補完も活用してくださいね。ファイル名やディレクトリ名はいちいち手書きで全部入力しなくても、途中まで入力して後はTabキーを押したら、ファイル名の続きを自動的にLinuxさんが書いてくれますよ」

デビー君「はーい」

rmコマンドでファイルを削除しよう

ナックス「rmコマンド実行後は、lsコマンドで本当にerina.jpgファイルが消えたかどうか確認しましょう」

$ ls

ファイルが消えたか確認しよう

デビー君「無事に消えてるね」

ナックス「では今度はディレクトリを削除してみましょう。ディレクトリを削除するには以下のようにコマンドを打ちます」

$ rm -R 削除したいディレクトリ名

デビー君「あ!この-Rって、コマンドの挙動を変えるっている『オプション』っていうやつだよね?」

ナックス「そうです。cpコマンドの時は-Rでディレクトリをコピーしたので『-Rはディレクトリ』つながりで覚えやすいのではないでしょうか?あぁ、そうそう。注意点が一つ。ディレクトリを削除すると、中のファイルやディレクトリもすべて削除してしまうので注意してください」

デビー君「はーい」

ナックス「というわけで、toraディレクトリを削除しましょう。以下のようにコマンドを打ってみてください」

$ rm -R tora/

rmコマンドに-Rオプションをつけてディレクトリを削除しよう

ナックス「コマンド実行後、lsコマンドで本当にtoraディレクトリが削除されたか確認してみましょう」

$ ls

ディレクトリが消えたか確認しよう

デビー君「削除されていますね」

ナックス「オッケーです。さて、最後にあいつの削除の仕方ですが、まずは裏ルートで拳銃を入手します!」

デビー君「えーっと、あいつの削除の仕方の前に次回の予定を知りたいんだけど……」

ナックス「rmコマンドを教えたならば!Linuxユーザーとして知っておかなければならない秘伝の技。『お花マーク』について解説します(26.Linuxで使うお花マーク*とtouchコマンド)!」

デビー君「お花まーく……?」

ナックス「お花マークといえば!?そうです!あいつを三途の川が流れるこの世の物とは思えない綺麗なお花畑の世界に連れていってあげるんです!!まず大事なのは狙撃ポイント!素人はビルの上から撃とうとしたりしますが──」

デビー君「また次回!!」