Debian GNU/Linux 6.0 SqueezeにAdobe Flash Playerをインストールする
最近Debianに新しいバージョンが出ました。
というわけで、今回は新しいバージョンSqueezeにAdobe Flash Playerをインストールする方法をお教えしたいと思います。
まず、パッケージのソース元が書かれているファイルを編集します(Windows風に言えば、ソフトウェアをどこからダウンロード/インストールするかが書かれているファイルを編集します)。
Debian GNU/Linuxのパッケージのソース元が書かれているファイルは/etc/apt/sources.listです。
ファイルを編集するにはroot権限が必要です。
書き変えはvimで行ってもいいですし(なんとデフォルトではvimがインストールされていません。vim派の人はapt-getでインストールしましょう)。
$ su - パスワード: # vim /etc/apt/sources.list
Linuxゲリラ戦記のペンギンのナックスが出てくるコーナーで紹介したnanoで編集しても構いません(Linuxのテキストエディタに詳しく無い人はペンギンのナックス君が出るコーナーを一通り見た後やると良いかも)。
$ su - パスワード: # nano /etc/apt/sources.list
もちろん、それ以外の好きなテキストエディタを使用して構いません。
Debian GNU/Linux 6.0 Squeezeのオリジナルの/etc/apt/sources.listを、contribを追記したDebian GNU/Linux 6.0 Squeezeの/etc/apt/sources.listに書き換えます。
deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ squeeze main deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ squeeze main
上記部分を下記のように書き換えました。行末にcontribと言う文字が付け加えられたのが分かりますでしょうか。
deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ squeeze main contrib deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ squeeze main contrib
contribを追記することにより、"完全にフリー(自由)のソフトしかダウンロード/インストール出来ない"状態から"著作権所有者によってフリーに ライセンスされていますが、他のフリーではないソフトウェアに依存する"ソフトウェアもインストールできるようになります。
書き換えたら、保存して、次のようにコマンドを打ちます。
# apt-get update # apt-get upgrade
apt-get updateは新しくソースファイルが変更されたので、ソース元の更新(わかりやすく言えば、新しい情報を読み込んでいます)。apt-get upgradeは既存のソフトウェアで、新しいバージョンのソフトウェアが利用出来そうであればアップグレードします(Flashのインストールのためにはしなくてもいいかも……。私はクセで、apt-get updateしたあとは必ずapt-get upgradeをします)。
これでAdobe Flashがインストール出来るようになりました。試しに、パッケージを検索するためのapt-cacheコマンドを使って以下のように打ってみてください。
# apt-cache search flashplugin-nonfree
結果は以下のようになります。
# apt-cache search flashplugin-nonfree flashplugin-nonfree - Adobe Flash Player - browser plugin
ソースリストを編集する前には存在し無かったflashplugin-nonfreeが検索できるようになっています。あとはインストールするだけです。
# apt-get install flashplugin-nonfree
上記コマンドでAdobe Flashがインストール出来ます。後は特になんの設定をしなくてもYouTubeなどを見ることが出来ます。お疲れさまでした。